EXE-i のFAQ公開 SBIポイントは適用対象外

平成25年5月13日より運用開始予定のSBIアセットマネジメント株式会社「EXE-i」（エグゼアイ）ですが、ＦＡＱが公開されています。これを見ると、かなりの問い合わせがあったみたいですね。 反響の大きさが伺えます。

SBIアセットマネジメント　EXE-i（エグゼアイ）

ＥＸＥ―ｉ シリーズについてのよくある質問（FAQ）

投資信託保有残高による「投信マイレージサービス」でのSBIポイントは、適用対象外とあります。

期間限定のキャッシュバックはありそうですが、通常付与とはならないようです。これが適用されるとインデックスファンドが価格破壊してしまいますから、予定されているような制限は仕方なさそうです。

ＦＡＱには他のインデックス金融商品との信託報酬の比較もありますね。単純に平均値だけでは測れない部分はありますが、上手く組み合わせるとポートフォリオの保有コスト低減になりそうです。

信託報酬比較
　EXE-iシリーズ　　　 ：0.3515％～0.5315％（平均0.4543％）
　インデックスファンド：0.3885％～0.89145％（平均0.5664％）
　海外ETF　　　　　　：0.0375％～0.99％（平均0.4918％）

また、海外ETFとの比較はかなり詳しくされています。為替手数料や取引手数料などの海外ETF特有のコストがあるのですが、EXE-iではかからないようです。

ただ、SBIポイント適用対象外となると、他にも海外ETFのインデックスと連動を目指す国内ETFというのもあります。「ETF＋貸株」　VS 「 ノーロード＋信託財産留保額なしのEXE-i」のコスト比較もしないといけないので、シビアにコスト比較しようとするとファンド選びはちょっと大変そうです。

ETFと投資信託で単純にコスト比較をするか、積立設定が楽な投資信託をとるか、という考え方もありますし、そのあたりは個人的な投資のやりやすさから選択しても良いのかも知れませんね。

選択肢があって、保有する投資信託の悩みが増えることは良いことです。これからもEXE-iシリーズが増えていく可能性もあるということで、そのあたりも楽しみです。

EXE-i グローバル中小型株式ファンドとは？

EXE-i（エグゼアイ）の『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』についてですが、特設サイトの情報を見ますと「比較対象とするファンドがない」とあります。アクティブファンドなら似た金融商品があったと思いますが、信託報酬が2%くらいするものでした。

インデックス投資初心者が組み入れることが難しかったカテゴリーで、買うとなると新領域です。

SBIアセットマネジメント　EXE-i（エグゼアイ）

『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス・スモールキャップ（円換算ベース）を参考指標とするとあります。これは、MSCI社が開発した指数で、先進国および新興国の小型株の動きを表す株価指数、ということです。

今の大型株中心の海外投資に、この中小型株式ファンドを組み入れることによって、フォーカスが難しかったところに投資配分が増やせることになります。

・日本株式インデックス
日経平均株価、東証株価指数
・日本以外の先進国株式インデックス
(TOK) MSCI コクサイ・インデックス
・新興国株式インデックス
(EEM) MSCI エマージング・マーケット・インデックス

上記のような代表的な株式インデックスに『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』(参考指標：ACWI Small Cap)を加えると、世界経済全体に効率良く投資ができそうです。

ただし、指数の動きは結構激しいものがあり、組み込む割合を小さめにするなど、ボラティリティのコントロールが必要になります。メリットとして長期では大きく成長する可能性があります。

今までは海外ETF投資でしか難しかったインデックス投資領域に、一般の投資家が踏み込んでいけるという金融商品で非常に期待しています。
なんだか難しそう？手数料や税制も良く分からないし、というので敬遠していた海外ETFが身近になるというメリットもありそうです。

シンプル＋低コスト パッシブファンドEXE-i 新登場

現在、取扱販売会社が『SBI証券』だけになっていますが、SBIアセットマネジメント株式会社からインデックス投資の新しい金融商品が現れるようです。平成25年5月13日より運用開始、毎年5月12日が決算日のようです。

EXE-i(エグゼアイ)　5本のファンド　（信託報酬）

１　EXE-i先進国株式ファンド　　　　　0.3515%
２　EXE-i新興国株式ファンド　　　　　0.4355%
３　EXE-iグローバル中小型株式ファンド　　0.5115%
４　EXE-i先進国債券ファンド　　　　0.4415%
５　EXE-iグローバルREITファンド　0.5315%

http://www.sbiam.co.jp/EXE-i/index.html

バンガード、iシェアーズ、シュワブ、ウィズダムツリーなどの海外ETF複数のファンドを組み合わせたファンドオブファンズ方式の投資信託となっています。



一つ一つのファンドが更に複数のインデックスで構成されているので、単独でもある程度分散されていますが、このファンドを組み合わせることによって更に分散効果が期待できそうです。

これも毎月の積立投資設定対象、SBIポイント還元対象になるかどうか？が気になります。狙いはコツコツ投資家なので、対応してきそうな予感はあります。

SBIポイント対象となると1000万円以上の保有で0.2%、1000万円以下の保有で0.1%のポイント還元対象となるので、信託報酬の負担が減ります。長期保有では非常に大きいです。



更に目論見書を見たところ、購入時手数料、信託財産留保額がありません。これはちょっと驚きです。

今のSMT、eMAXIS、Funds-iとはまた別の側面から訴求している金融商品ですね。SMTインデックスファンドは凄いお世話になっているのですが、新興国関係の信託財産留保があるなど、また投資対象の分散でカバーできていないところはありました。

また、正確にはインデックスファンドではなくパッシブファンドらしいです。指標が組み合わさっているため、インデックスから外れているのがその理由のようです。

パッシブ投資という響きは、なんとも受身的というか、デイトレーダーとの相性は完全に捨てていますね。コツコツ投資家向け金融商品です。EXE-iは、これからのインデックス投資で組み入れたい金融商品です。