日本は輸出産業が世界トップクラスで、競争力がありますが、円高によりその競争力が削がれ、新興国の製造業に抑えられてしまって苦戦しております。
貿易収支の黒字よりも、所得収支の黒字額が大きいのが今の日本の姿です。中国に工場を作ったり、マレーシアに工場を作ったり、米国に工場を作ったりしています。更に海外の企業をM&Aにより買収したり、日系企業は海外生産を主軸に置くようになり、日本国内の雇用がどんどん海外に奪われてしまっているのです。
更に、円安を見込んだり、分散投資から海外の債券、株券、不動産などを日本人の投資家が買っています。これも日本から海外にマネーが出て行ってしまうことになります。
しかしながら、この海外に奪われた雇用や投資により得られる収益が日本に還流してくるのです。これが所得収支と呼ばれているものです。別に日本国内で製造して外国に物を売って外貨を獲得しなくても良くなりつつあるのです。
その反面、国内での工場生産は人件費が相対的に増大しており、円高局面が続いているので日本人に日本円で給料を払っていると製造業としては価格競争力を失ってしまうので日本人を雇うことは簡単ではありません。
これは言い換えると、日本人は働かなくてもよくなりつつある、とも言えます。
このことの怖いことは、これからの日本は労働して給料を貰い、その給料を使い切って生活するという流れの中に身をおいているとラットレースの深みにはまっていってしまい、そのうち雇用がなくなることでリストラ解雇される可能性も出てきているということです。
日本国に流れてくる外貨である所得収支が得られる仕組みを国民一人一人が構築しておかなければ、所得格差により、どうにもならなくなってしまうと思います。そもそも、国内の雇用需要が低下していく一方なのですから、残業を沢山しなくても良く、定時退社をさせるか、従業員数を減らすことになるのが日本の未来だと思います。
資産を持っていない人は、新規雇用もなくなり、新規に資産も構築できず人生詰んでしまう危険性が出てきているのが日本の現状ではないでしょうか?このテーマはこれからも、良く考えていきたいと思います。
http://sidebusinessblog.blog.shinobi.jp/Entry/89/日本の未来 所得収支による外貨獲得が主軸
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