中国のインフレ圧力は依然として強く、厳しい状況。

中国のインフレが止まっていないようです。少し、人民元高も進めているようです。対ドルでは最高値をつけた人民元。

インフレ圧力依然強い、通年の目標達成困難＝中国国家発展改革委［北京　２０１１年８月２９日　ロイター］　中国国家発展改革委員会（ＮＤＲＣ）は２９日、ウェブサイトに掲載した声明で、世界的なコモディティ（商品）価格の上昇を背景に、国内のインフレ圧力は引き続き強く、通年のインフレ目標の達成は困難、との認識を示した。 　さらに、商品価格の上昇は先進国の緩和策が原因と指摘。商品価格高により輸入インフレが高進している、との見方を示した。 　　政府は通年のインフレ率を４％以下にとどめることを目指しているが、インフレ率は高止まりしており、７月のインフレ率は３年ぶり高水準となる６．５％を記録した。

輸入インフレが激しいということですから、人民元高がインフレ対策に有効なのでしょう。中国当局は人民元高はコントロールできる範囲であれば容認傾向にあるということです。

中国はインフレが進みますが、蓄財を終えた中国官僚は中国を捨てて諸外国に海外逃亡するので、残された人民元は給料や資産が増えないままインフレだけの影響を受けているのでしょうね。このあたりがどこまで耐えられるかに注目したいですね。

中国経済成長率は前年に比べて勢いが低下？

中国は”世界の工場”というイメージがありますが、実は不動産投資を代表とする”固定資本投資”比率が異常に高い国です。
その割合はGDPの4割にまで膨れ上がり、最近は金融引き締めを厳しくしたため、この固定資本投資にブレーキがかかり、中国のＧＤＰの伸びが前年よりも低く推移しているようです。

ここにきて中国のスタグフレーションの気配が出てきているからか、中国の腐敗官僚が「中国人民の富」を海外に持ち出して、中国から逃亡しているとのこと。

現金の密輸、偽装工作、タックスヘイブンでの投資（オフショア投資）などでジャンジャンマネーロンダリングして中国から逃げ出しているようです。

中国銀行トップ3人はアメリカに逃亡。380兆円！？を持ち逃げしたそうです。ちなみに、当然ですが、この情報は中国当局に削除されたようです。

なんか、桁がオカシイ気がします。きっと聞き間違いなんでしょう。そう思いたいですね。こんなに中国からマネーが逃げ出したら中国経済にもトンでもない影響が出ます。
中国人民が稼いだ富を1%未満の人間がほぼ独占。それを海外に持ち出して逃亡しているようです。

ブログ主は中国投資は分散投資でなければ無理だ、と思いました。固定資本バブルなんですかね、でも富を握っている一握りの中国人がアメリカに逃げてしまったら、残された中国の人民はどうなるんでしょうか？

人民元高も結構進んでいます。利上げはもうしたくない？

1年前に1ドル＝6.8元だった人民元相場ですが、1ドル=6.35元くらいまで元高が進んでいます。


ここから更にアメリカが金融緩和をするようであれば、中国の金利の高さから資金流入しインフレの恐れがあるため、中国当局としては利上げよりも元高誘導で乗り切る算段のようです。

「史上最大の不動産抑制」政策を発動した中国ですが、かなり大きく金融の舵取りをしていますね。元安＋労働力安から生まれる低価格製品輸出による外貨稼ぎをする景気加速重視から国内経済にも重点を置くようになったのかもしれません。製品を輸出するにしても米国と欧州が揃って金融不安ではリスクがあるので、今は中国国内重視なのでしょうかね。中国の格付け会社も米国債の格付けは、ＡＡＡから格下げしたようです。米国の副大統領が中国にこの時期に訪問したのも、経済政策について話し合う目的が大きいようで、今後どうなっていくのか注目していきたいですね。

日本にとっては雇用が奪われていた相手国なので、元高誘導というのは影響が大きいと思います。と言っても農村部から安い労働力が供給され続けるのでなんともいえませんが、中国人民の生活を向上させるために賃金上昇への要望の声は大きくなる一方のようです。
円相場は日本政府と日本銀行によって”注視”されているので、なかなか1ドル60円台になりません。日本銀行も日本株投資であるETF買いをしており、これが日本銀行の言う金融緩和政策の一つですかね。一度買い始めたので、なかなか辞められていない政策で、金融不安や東日本大震災などの大きな変化から買い増し額を増やしていたりします。
日本がここにきて金融緩和姿勢をとり始めているので、少しは日本も経済成長できるかも知れません。

日本の経済対策は時代遅れのように遅い？ので不発にならなければ良いのですが、なんとか日本にも踏ん張ってもらいたいですね。