日本銀行は昨年末からETFとJ-REITを買い入れると発表しましたが、買入状況はどんな感じなのでしょうか?ちょっと確認してみました。
当然と言いますか、2011年3月の買い支えが一番大きいです。3月11日の東日本大震災により株価が急落、77円まで円高が進んだことがありました。日本銀行もドーンと買っています。
J-REITへの買入は東日本大震災の急落場面以外はそうでもないようですね。あくまでも下支えであることが分かります。
7月はイタリアショック7月12日のときに日本銀行が動きました。ETFを買っているようです。
ブログ主のポートフォリオでは、日本株式は他のリスク資産と比べると悪くありません。下落しそうな場面で下落せず、上昇場面ではきっちり上昇してきます。J-REITは微妙な感じです。日本銀行があんまり買ってくれないからでしょうか・・・
これはデフレ・円高対策という名目で2012年の6月までに9000億円を上限に行われるとされています。順調に?推移しているようです。3月の震災直後の金融政策会合で4500億円から9000億円に増額されています。
ご存知の通り、日本銀行は中央銀行であり紙幣発行権を持っています。打ち出の小槌ではなく、日本銀行がETFやJ-REITを買い取れば日本円の価値はその分だけ低下します。
本来であれば1400兆円ある個人金融資産が動かないといけないと思うのですが、政治不安や年金不安などがあり、全く動こうとしないため日本政府が国債で使ってきましたがそれも限界。しかたなく日本銀行が動いているように見えます。日本が「私有財産権」がある国で良かったと思います。共産圏なら政治に支障が出た時点で国民の財産など没収されていますね。まあ、新税/増税で嫌がらせはしてきますが、日本の税率は既に最高水準ですので、これもまあ限られています。
1兆円にも満たない金額ですが、投機筋にもそれなりに意識されているようでインデックス投資家にとっては非常に喜ばしいことです。日本銀行は個人投資家の呼び水になれば、という目的で買い支えているようですので、インデックス投資家もETFやJ-REITを買って支えていきたいですね。
投機筋は長期的な値上がりではなく、短期的な値動きで稼ごうとするので、ボラティリティが低下する日本銀行の方針には苦言を呈しているようです。投機筋が嫌がることはインデックス投資家にとっての利益ということで、日本銀行サンにはこれからもお世話になります。