ドル円100円突破は時間の問題とされながらも、99.5円あたりからの売り圧力が強すぎて突破できないとされています。そもそも売り圧力とか、いったい誰が売っているのでしょうか。
日本株上昇相場の牽引役は海外勢です。4月第1週の株式投資部門別売買動向では、海外勢の買い越しは2週連続で7147億円を買い越しました。昨年11月半ば以降、海外勢の買越額は累計で6兆5000億円超に達しました。一方で、個人と金融機関の売越額は累計で6兆3000億円超となっており、国内勢の売りを海外勢が吸収しているのです。
「黒田日銀バズーカ砲」による上昇相場は一時的な調整を経て、あと数年続く!(最下層からの成り上がり投資術)アベノミクス相場(日本株式:昨年11月から今年4月まで)
6兆3000億円を売り越ししている国内勢
6兆5000億円を買い越ししている海外勢
海外勢とは逆に、アベノミクス相場の売り越しの牽引役は国内勢です。このコラムでは「売国奴」とか言われていますが・・・株の仕込みを利益確定しているだけですので、売国は言い過ぎな気がします。
それはともかく、投資のプロ達は仕込み終わって、あとは買い上がってくれる人待ち相場、みたいな感じがします。それか、誰か待ちきれなくなった大口が動き出すかどうかでスタンスを変えるのかも知れません。
このコラムでは『海外勢が売り越しに回った時点で上昇トレンドは終わりとなる』と指摘されています。この流れについていって、海外勢が売り越しに回ったら、利益確定して終わりにするのが正しいとされていますね。このコラムの通り、今から投資を始めるとしたら「順張り買い⇒トレンド転換時に全売却」が王道のように思います。
それにしても海外勢が買い越ししてくれている間はいいですが、アベノミクス相場の期間が長くなれば6兆円⇒7兆円⇒8兆円と海外勢の累計額も大きくなりますし、それは爆発エネルギーの蓄積みたいなものでトレンド転換後の急落は凄いことになりそうです。
「国内勢が買い越しに回るか(円安雪崩)、海外勢が売り越しに回るか(円高恐慌相場)」には注意して、トレンドを見ていきたいと思います。今のところはどちらも転じる気配はなさそうですが、何かをキッカケとして変わることもあります。
今は国内/海外トータルで「買い越し」なのでまだ上昇トレンドと言えそうですが、一寸先はなんとやらと言いますし、浮かれないようにしています。
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