インデックス投資を進めていくにあたって、問題点を挙げてみるとします。
・上場廃止したほうが良いような低飛行している株にも投資をしてしまう。
・一点買いして、その読みが当たったようなアクティブ投資家には勝てない。
といろいろありそうなのですが、「もし全員がインデックス投資をしたら?大損しますよ、気をつけなさい」みたいな論調の記事をマスコミ関係で見かけます。どうも市場参加者が極端にパッシブ運用に偏った場合に市場調整機能を担う売買役が不在になるんじゃないか?という想像上の問題点を挙げているようです。
市場参加者は億単位でいるんですから、この仮定からして有り得ないと思うのですが、ともかく99%がパッシブ運用したら株が本来の水準よりも騰がりすぎたり、下がりすぎたりするので、その乖離を上手くトレードでスマートに手に入れる1%のトレーダーに儲けをもっていかれてしまって、「ともかく!!!インデックスファンドの負け!!!」という話らしいです。
「インデックスファンドの敗北」という結論ありきの話が展開されています。とにかく、インデックス運用が低レベルな投資と言いたいようですね。逆に1%がパッシブ投資で99%の参加者がアクティブ投資だったらどうなるのでしょうか?
ただ、このテーマは面白そうなので、これからも考えていこうと思います。
そもそも市場の乖離(非効率性)は既にスーパーコンピュータが一瞬で織り込むシステムが出来上がっているので、特に先進国の株式市場の非効率性を狙った投資(アクティブ運用と呼ばれる投資)を投資の素人が行うのは不可能になっているとブログ主は考えています。
たとえば、「米国の失業率は○○%、予想より-0.5%も悪化」という重要経済指標が駆け巡った場合、そのニュースで増減する分は、一瞬にして取引コンピュータが正確に為替や株価に影響度を織り込み、次の日の日本の経済ニュースを見て、東京市場の取引時間帯で取引したって、既に市場は100%効率化されており、この経済指標に関する取引しているつもりの人の売買は非効率側に相場を傾けることにしかなりません。その取引で儲かったとしても別要因になると思います。
そんな非効率なことに時間と手数料と労力をかけるのであれば、インデックス運用にして放置、本業のサラリーマンに専念したほうが良いかなあ、と思います。実際問題として、やはり株価や為替の一日の中の数pipsで右往左往するような投資ポジションはサラリーマンには難しいと考えています。
http://sidebusinessblog.blog.shinobi.jp/Entry/216/インデックス投資とアクティブ投資。市場の肥やしはどっち?
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