中国の貸出金利の下限は撤廃される方向。金利自由化へ向けた一歩と報じられていますが、どういうものなのでしょうか。
[北京 19日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は19日、銀行の貸出金利の下限を撤廃する方針を発表した。金利自由化へ一歩を踏み出し、市場原理に基づく改革を推し進める政府の強い姿勢を映す格好となった。
中国人民銀が銀行貸出金利の下限撤廃、金利自由化へ一歩 (ロイター)
基準金利の70%の下限を撤廃
基準金利の110%の上限はそのまま
企業や個人の借り入れコストが低くなれば、投資が加速し景気の押し上げ効果があるとされる金融改革ということです。現在の基準金利は6%で4.2%以下でも貸し出すことができるので、信用力が高い企業には銀行間の競争などが促されることになるという見込みですね。
ただ、本当に銀行間が貸出金利を低くする競争をするかどうかは疑問視されているところもあり、G20に向けてのアピールが本当のようです。
シャドーバンキング対策であれば、上限金利の撤廃含めて中国は相当な金融改革を進めなければなりません。
この貸出金利の下限を撤廃しても、簿外の高金利金融商品で信用力の低い企業や個人にお金を貸し出す『中国のシャドーバンキング』は解決されないと思います。
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