さすがに長期金利の上昇について、動きがありました。
[東京 15日 ロイター] 日銀は2営業日先となる17日付で総額2.8兆円を市場に資金供給すると発表した。共通担保方式で4月16日以来1カ月ぶりに供給額を2兆円追加し、急ピッチな国債利回りの上昇に対応する狙い。
日銀が資金供給2兆円追加、「シグナルオペ」に市場安ど (ロイター)
地方銀行が国債を売る動きを加速させたために、日銀が対応した形になりました。
これからも大口の日本国債売りには、調整が入ってくるのかも知れません。こういう日銀の姿勢が示されたことにより、国債市場も安堵に包まれたようです。
国債から株式へのマネーの動きは変わらないと思いますが、株高による景気浮揚効果/経済成長が伴いつつ、長期金利を緩やかに上げていくシナリオのようですね。
『景気が回復しないまま、株高の波に国債売却が巻き込まれ、長期金利だけが上昇』というのは、やはり危険ということでしょうか。今回みたいに資金供給などでバランスをとりつつ、インフレターゲット2%を達成していくことができるか、ハンドリングは大変そうです。
地方銀行/大手行の国債保有比率は今後、少しずつ下げていかないといけない局面にきているみたいですが、長期金利の上昇も日本政府の莫大な国債発行額によりある程度越えてはいけない水準というのもありそうです。
2%のマイルドインフレを伴う経済成長を日本が持続的に行うことができるかどうか、に全てがかかっており、経済政策による後押しも欲しいところです。
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