日銀がついに動き出しました。
[東京 4日 ロイター] 黒田日銀の「バズーカ砲」に市場も驚いた。長期国債やETFの買い入れ額は市場の予想上限さえ上回ったことで、ドル/円は2円以上円安に振れ、約200円安だった日経平均は272円高まで急反転。10年債利回りは史上最低水準を更新した。
市場も驚いた異次元緩和、黒田日銀の「バズーカ砲」炸裂
凄い円安が発生しています。
今回の「量的・質的金融緩和」では金融市場調節の操作目標をこれまでの無担保コール翌日物からマネタリーベースに変更し、年間60─70兆円に相当するペースで増加させる。「金利」からマネーの「量」にターゲットを変更したわけだが、市場では「政策目標がわかりやすくなり、市場とのコミュニケーションがとりやすくなる」(国内銀行)と好評だ。
金利操作では日本のインフレターゲットは喚起できないと見たのか、マネタリーベースに金融市場調節の操作目標を変更するそうです。これが『異次元緩和』で、市場が反応したようです。
ETFは年間1兆円、J-REITには年間300億円も日銀が買い入れするそうです。市場の予想を上回る日銀の発表は、今の水準のリスク資産も更なる上昇余地が出てきました。
これにより材料出尽くしと思いきや、海外勢にもサプライズになりえるということで、しばらくはこの効果を織り込む動きが続くと見られています。
上げる為に下げていたのもあるので、今日は反動が凄かったです。あとは本質的な問題の『日本のデフレ脱却』にどう結び付けていくのかと、早くも市場の読みは更に先を踏み込んでいるようです。
消費に結びつくかどうかは、資産運用して大きな利益を得ている層が消費に回ったり、内部留保に向かっていた企業が設備投資をしたり、従業員の賃上げを積極的に行う必要があります。
ただ、世界的に見ても高い給与水準にある日本人従業員の賃上げというのは、経営者であればあまり行いたくないかも知れませんね。そのあたりも今後、どうなるか注目していきたいと思います。
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