米国の雇用統計が出ました。失業率が9.1%で、先月より0.1ポイント悪化したということです。
株価が先行して何となく景気が良くなった印象があったアメリカですが、内情は相当悪いみたいですね。
金融緩和した結果、ウォール街などは潤ったみたいですが、アメリカ庶民の暮らしは相当酷いと聞いています。日本と違い、アメリカは医療と弁護士サービスが最悪で、絶対住みたくないと思う国の一つです。
特に医療保険制度が酷くて、家族4人で入ろうものなら年間100万円かかるそうです。保険会社と病院がグルになって金融ヤクザのビッグビジネスになっているのです。4700万人の無保険者は大きな病気にかかっても医療サービスを受けられず、多額の医療費を支払わないと手術などが受けられないようです。
オバマ大統領はFRBと結託したドル安路線で製造業復活+輸出倍増でアメリカ経済を立て直そうとしたみたいですが、雇用があまり伴っていません。結局、景気が良かったのはマネーゲームをしていた層だけだったということです。
当たり前ですが円高発生、為替は1ドル=80.05円の円高水準まで動いたようです。遂に為替が80円割れの1ドル70円時代に突入するのかも知れません。円高ドル安で日本から大量に雇用を奪ったアメリカですが、そのアメリカでリセッション観測が出てきていることはなんとも迷惑な話ですね。
ということで、これからの資産運用も1ドル70円時代に向けたポートフォリオ構築が求められそうです。新規資金を用意して円高になったところで海外資産を増やして、円安になったところで海外資産を適度に利益確定。これを繰り返していきます。分配金が多く出る資産運用をしている場合、酷い円高局面で新規に買い入れて、利益確定は毎月の分配金に任せるという手段も使えると思います。
日本円の価値は高まる一方で、主要通貨の中では世界一で最強です。被災した国、日本がこれからも諸外国にタカられると思うと頭が痛いですね。
唯一の救いは日本銀行がETFとREITを買うことで、日本円の新規放出を行っていることです。そうしないと現在の日本のビジネス/金融システム/雇用の形が保てなくなると思われます。これからも要所要所で日本銀行がETFとREITを買うタイミングを狙って、リスク資産を増やしていく戦略をとります。
逆に日本銀行が動かなかった場合、日本の雇用が相当まずいことになると思います。
http://sidebusinessblog.blog.shinobi.jp/Entry/126/米国雇用統計が悪化。ドル安円高が進行。
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