5月の連休中に米国の経済指標、失業率の悪化などを受けてドル安円高が発生しました。
日本人がゴールデンウィークで遊んで、オフィスや工場の大半が休みなのに自国通貨の価値が数%上昇したことになります。おかしな話ですね。
資源国通貨に対してはそれほど円高に動いていないので、ドルの独歩安というのが正しいのかも知れません。
円高になると日本円の価値が高まるため、日本人から見た海外株式や日本株式が下がる傾向があります。これは投資していると、ある意味損失を被ることにもなります。
こんな状況がリーマンショック以後続いているので、日本人からしたら投資は儲からないと判断していると思います。事実、ネット証券大手5社の決算はあまり良くなかったようです。
個人投資家が海外投資をしなくなるということは、輸出企業が外貨を稼いだ分だけ円高が続くことになります。貿易黒字だけではなく、日本は海外からの債券などからの利息収入も相当な金額のため、基本的には円高になりやすい国と言えます。事実、プラザ合意以降、一時的に円安に振れることはあっても中長期的には円高が進んできた歴史があります。
そのため、外国の経済が上昇しないと円安にはなりにくいので、米国経済や中国経済の活性化を推進するような動きを日本政府はとりがちです。
円高が悪く言われがちですが、経済大国になる為には避けて通れない道です。米ドルなんかはリーマンショックにより日本円からしたら33%も価値が下がっているのですからアメリカの株価がいくら持ち直そうが威張れたものではないです。
今の日本は無駄に円高なのですから、海外からレアメタルを輸入して国家戦略的にレアメタル保有量でも増やせばいいと思います。腐るものではないし。
そうすれば資源国は日本円を稼ぐことになり、円安に動くので一石二鳥です。輸出企業も競争力が少しは戻るので一石三鳥以上の効果があるはずです。
資源といえば、中国や南アフリカやオーストラリアは資源大国ですが、その強国に匹敵するくらい”日本の都市鉱山(携帯電話などに含まれる金など)”は既に世界一になっているとも言われています。
都市鉱山だけでなく、普通にレアメタルの保有量を増やしていき、更にその上でリサイクル技術を高めていけば日本の国力が強くなると思います。というわけで個人で出来ることは国内保管型の金投資でしょうか、金ETFは積立金や分配金を使ってバイ&ホールドしていきたいです。
金ETFは1g=4000円くらいの金額から買える時代になっています、便利な世の中になってきました。
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