ドル円100円突破できないのは、通貨安戦争やってるからみたいです。
[東京 9日 ロイター] 日銀の「異次元緩和」のインパクトがかすみ始めるなかで、ドル/円の100円回復が一段と遠のいている。欧州、豪州、韓国が相次いで利下げしたほか、ニュージーランド中銀は異例の通貨売り介入に踏み切るなど、通貨安競争の様相が再び強まっているためだ。
通貨安競争で遠のくドル100円、かすむ緩和インパクト (ロイター)
欧州/豪州/韓国が利下げ、ニュージーランドは為替介入するなど、自国通貨安に向けて他国もなりふり構わず、やりたい放題です。
一方の日銀は、民間金融機関のポートフォリオリバランスで国債からリスク資産に動いて欲しいというようなコメントをしているくらい。ここにきて他人任せで、主体的な日銀サプライズも期待できそうにありません。
クロス円の上値が重くなると、ドル円の上昇も抑えられてしまい、このへんが天井になりかねません。日本の産業空洞化を解消するにはもう一段の円安が必要なのですが、抵抗勢力が凄すぎます。
そうこうしている間に、参院選に向けて様子見ムードになりそうな気配もあります。せっかく100円トライを繰り返しているのに、一度くらいタッチさせて貰いたいと個人的には思っています。
通貨安には通貨安をぶつけられるという不毛な戦い。もうちょっとで日本が復活しそうなのに、厳しいものです。
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