先月、数日で20%下落した金価格ですが、底値から少しずつ回復しているようです。
25日のニューヨーク市場で金価格は2%以上続騰した。1600ドル台から1300ドルギリギリまで急落した後、反騰に転じていたが、足元では1460ドル台まで値を戻している。市場は先進国ファンドの売り攻勢に新興国が買い向かう構図であったが、安値圏での中国・インド勢の記録的現物買いが押し切ったカタチだ。
金の5月売り 早くも終息へ (豊島逸夫による金市場の解説)新興国の金準備や、中国・インドでは文化的に金を買う現物買いがあるのですが、これで下落を跳ね除けて上昇反転に押し切ったようです。
装飾品需要とか、外貨準備の一環としての金現物投資というのはこういうときに頼りになりますね。この相場の動きを受けてなのか分かりませんが、ゴールドマンサックスも金売り推奨コメントを撤回して、目標値を1530ドルくらいまでに変更したようです。
また、このコラムによると2014年は円建て金価格は下げにくく上げやすいと予想されていますね。国際的には金がダウントレンドというのは気になりますが、大儲けは出来なくても安全資産としてのリスクマネーの逃避先としては、まだまだ金投資は機能しそうです。
株価の上昇には負けますが一応値上がり益も期待できて、下落時も中国/インドの現物買い需要で底堅い、世界の株価とは相関性が低いなどの特殊性から、金ETFはポートフォリオの5%~10%は入れておきたいと再認識しました。
金投資の出口戦略としては、「株価が大暴落したときの緊急出動」を考えています。金ETFを売却できる日がくるかどうかは分かりませんが、アベノミクス相場では含み益が大きいリスク資産を利益確定しつつ、安全資産の買い増しを続けていきたいと思います。
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