一部の思惑通りにはならずに、売り越しを続ける本邦投資家。
日本人は粛々と海外投資を引き揚げていることになります。
[東京 18日 ロイター] 東京外為市場午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ若干ドル安/円高の98円付近。日経平均株価が後場に入りジリジリと値を下げると、ドル/円、クロス円ともに下押し圧力が強まった。国内勢の外債投資は3319億円の売り越しとなり、引き続き運用資金が海外に向かう動きは確認できなかった。
ドル98円付近、国内勢の外債投資は引き続き観測されず (ロイター)
外債投資をしても、パーッと金融緩和されたりしますし、低金利通貨ばかりで経済指標も悪化している国が多いのが原因だと思うのですが、あまりそういう分析を見たことがありません。
緊縮財政路線+金融を徹底的に引き締め、通貨高政策でもする国があれば外債を増やすことも考えるのですが、この間までの日本のような特異な国はもう現れることはなさそうですし、円がちゃんと希薄化するまではこんな調子の相場なのかも知れませんね。
こういう相場が続いているのですが、宮尾日銀委員は日銀の緩和の波及経路として、機関投資家が外債投資をすると見ているようです。
ですが、長年のデフレに慣れた/耐えてきた日本人のマインドを変えるには時間がかかるんじゃないか、と思います。
海外勢が踊っているのに合わせて踊ってみるも、適当なところで踊るのを止めて冷静に場を眺めている感じでしょうか。長年ピクリとも動かなかった日銀大将がまずは踊らないと、誰も本気で踊らないんだと思います。
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