キプロスに対して、正式支援が承認されたようです。これでギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペインに次いで5カ国目です。
[ダブリン 12日 ロイター] ユーロ圏財務相(ユーログループ)は12日、キプロスに対する100億ユーロの支援策を認めることで一致した。また、欧州委員会は、欧州連合(EU)構造基金の一段と有効な活用を通じてキプロスの成長後押しに努める意向を表明した。
ユーロ圏財務相が対キプロス支援策を承認、EU構造基金の活用も検討 (ロイター)
週末に少し円高に振れたのは、このニュースが影響しているようです。またキプロスの金準備も売却に動くとの観測から、NY金は1500ドルを一時割ったようです。
また、米財務省は最近の円安に対して為替操作ではないかどうか、注視するという立場を示しました。
なんとなく不穏な週末になっていますが、来週も押し目買いと利益確定のぶつかり合いが続きそうですし、新たなサプライズがないとドル円100円はまだ時間がかかりそうですね。円安の材料が出てくればよいのですが、日銀も追加の金融緩和は当面ないなどのブレーキ発言も出始めています。
日銀のマネタリーベース異次元緩和の話がなければ、円高一直線のニュースばかりに思えます。普通であれば日本円/日本国債にマネーを避難したいところです。日本の信頼度は良くも悪くも意識せざるを得ませんね。
株価先行のリスクオン相場は、こういう市場の不透明感への反応は敏感ですね。来週明けの相場も引きずられることがなければよいのですが、円高/NY金下落が来週も進めば、新たな円建て金投資に妙味が出てくるかも?というくらいしか思いつきません。
ある程度はウェリントンや東京市場もこの悪材料を織り込むのかも知れませんが、それでも日銀の金融緩和策が方向転換さえしなければ、また元のトレンドを取り戻せるくらいの材料だとは思っています。
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