スタンダード・アンド・プアーズが米国債の格下げを発表。米国債がトリプルAからダブルプラスAに格下げになりました。まあ、当然と言える格下げなので、サプライズにはならないと思いますが、金融偏重のアメリカ経済にとっては大打撃のようです。雇用統計は多少は良かったようでハイパー円高はまだですが、一層の円高が進む可能性も残っており月曜以降に注意が必要です。
雇用統計の結果は悪化は避けられたようですが、そもそも失業率が高止まりしており1400万人が失業しているアメリカ。そうかと思うと年収数億円~数十億円の究極的な富裕層はそのままと二極化が進んでいるようです。
米国債が格下げすることによって、調達コストが上がり、AAAでなければ運用しないというファンドが米国債運用を止めれば「金融危機再び」となると考えられます。が、しかし米国債にとって代わる金融商品が世界を見渡しても無いので問題が複雑化していますね。
ブログ主としては、次にくるかも知れない欧州経済破綻や中国経済破綻を警戒しているので、日本国債と純金ETF投資をベースとした国際分散投資のスタンスは変えません。外国債券投資の比率は少なめにして、外国株式も米国だけ、欧州だけ、中国だけというのはやめて分散しておいたほうがいいと思います。
日本は「家計は超節約+貯蓄超過+タンス預金」「企業は内部留保重視+海外生産+海外M&A」「日本政府は大赤字+巨額借金」という状況なので日本に潤沢な運用先はないのですが、それでも日本の安全性、通貨高を見込んだ日本円買い円高相場は今後も続きそうです。
日本人は既に資本主義におけるリタイア間際世代(50代~60代)のようなもので、自分自身への投資はパフォーマンスが悪いのかも知れません。海外から日本株買い越し、日本円買いとマネーが逃避してきていますが、円高を活用して日本経済復活!というシナリオにはなっていませんね。
こんな状況なので、日本に住み日本円で生活しているのであればディフェンシブ投資が有効だと思われます。資産運用の半分以上は日本国債、金投資などの安全資産重視で良いのかも、と思います。固定費削減で新聞解約とNHK解約も家計改善に非常に有効です。
話は変わりますが、最近は、家庭で出来る天然ガス発電、太陽光発電に興味が出てきています。送電にかかるコストを考えれば、家庭で補助的に発電する設備があるのはリスクヘッジにもなり電力会社への依存度を大きく下げることが出来ます。まだ、メンテナンス費用と初期投資費用が大き過ぎることと賃貸マンションということで導入できませんが、技術革新が進むことを注視していきたいと思います。と言っても、日本経済に余裕がないと難しそうですね。
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