著名投資家ジムロジャースは、米国債のAAA格付けなども疑問で、米国は既に破綻していると発言しています。
歳出削減を大胆に行って、経常収支赤字を解消していかなければならないということです。特に世界中に米軍を展開していることを批判し、「敵を作ることだけが目的の金食い虫」と軍事費削減を強く訴えていますね。
ともかく、米国債はここ2~3年で状況も大きく変わっていくということです。
日本では米国経済危機はそんなに報じられていないようです。むしろ、「歴史的な円高で米国債を買うチャンス!!米国債を買って大金持ち!!!凄いね、やったね!!!」として伝えているのではないでしょうか。テレビを見ていないブログ主には分かりませんが、おおよそ日本はそんな論調だと思います。
日本も緩やかに海外債券投資から手を引き始めたほうが良いのでは?と思います。特にアメリカは既にデフォルトしているのに、日本が米国債をジャンジャン買うので延命しているだけかも知れません。
債券投資は国内債券重視、海外債券は緩やかに所持比率を下げたほうが良さそうだと思います。特に、日本は米国に偏りすぎていて、ユーロ安に動いてもあまり円高にならず、ドル安には大きく影響を受け過ぎです。
QE3はやらないけれども、「カップケーキ」と名前を変えて金融緩和をやるかもしれない、ということです。このあたりが、最後の逃げ場?になってしまうのかも知れません。
こちらは、「日本は借金を増やすな!日本人は米国債を売却しろ!」というピーターシフさんです。復興増税とかありえない、20年間ケインズ経済を続けてきた日本はズタボロ、まずは自国の経済状況を良いものにすることが必要、ということです。
本来であれば日本製品を買うお金すら持っていないアメリカ人に、米国債を買ってお金を与えることで無理やり物を売っている場合じゃない。日本国内の貯蓄を高めて、復興に注力をしなさい!ということです。
それではアメリカ人が困るでしょ、と気遣うのが日本人なのですが、ピーターシフさんに言わせると「米国債をこれ以上買うな。持っているものは売れ!」ということです。当然の正論なのですが、なかなか日本人には米国債を売却するという選択肢はすぐには出てきません。
確かに、こんなドタバタ劇をしているのにAAAの格付けを維持している米国債は、個人でちゃんと米国債が信用できるかどうか判断していく時代になったと思います。
金利も低く価値が下がり続ける米国債は投資不適格として扱っていく必要がありそうです。
ピンポイントに「金」「都市部の不動産」「主要産業の株式」などの重要資産だけ買うとか、米国に投資するにしても「米国債」ではなく、様々な金融商品に広く分散した形で投資をして、流動性が高い形で投資すべきだと思います。
米国債の償還時にこんなにヒヤヒヤすることのないように、いつでも売却できるようにしておくことが大事だと思います。
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