ロバートキヨサキ著の「金持ち父さんのファイナンシャルIQ」です。
ロバートキヨサキさんの著作は世界中でベストセラーになっていますが、その代表作”金持ち父さん貧乏父さん”で「持ち家は資産ではない」と不動産リッチが言い放つのはインパクトがありました。
日本は持ち家を買ったその瞬間が最高値で、マンションや持ち家の価値が下がっていきますから、「持ち家は負債かも」とすんなり思うのですが、諸外国は持ち家は当然資産で、高級住宅街などは住宅をドンドン手入れして街並み/景観が相乗効果で良くなって作られていくという考えなのですね。日本では田園調布が有名ですが、そろそろ老朽化や相続で売却など大変なことになっているようで、熟成されていくことはありませんね。
この著書は発売のタイミングもあって、リーマンショックで不動産を手放すことになったアメリカ人向けの本として、話半分で読むのが良さそうです。
所詮、人工的な価値観でしかない紙幣、ドル、ユーロ、日本円。それを溜め込んでいたとしても、本当に金持ちなのか?ファイナンシャルの能力こそが、最高の資産なのだ!
と、またもや哲学的な本です。お金持ちで既にリタイアしている人だから結構言いたい放題の感じもしますが、
ファイナンシャルIQ1 より多くのお金を稼ぐ
ファイナンシャルIQ2 あなたのお金を守る
ファイナンシャルIQ3 予算を立てる
ファイナンシャルIQ4 レバレッジを効かせる
ファイナンシャルIQ5 情報の質を上げる
とにかく、お金を動かせ!危機を乗り越えていくために、金融力をつけろ!ということらしいです。お金を借り入れたりして、アクティブにビジネスパートナーを見つけて成功者になろう!というのは、この人だからできるのであって、一般人には無理です。
金や銀のETFもプッシュされていました。金は神が創造した資産、銀は産業用に消費される資産。これはなかなか良い言葉ですね。金本位制でなくなっているのに資産としての価値は今も不変です。コモディティ投資で、貴金属投資というのはブログ主も重視していきたいと思っています。
新資本主義では、「紙幣を溜め込むのは相当の愚か者である」と、これまた「持ち家は負債」級に酷い言い方です。ただ、言われてみればドルやユーロなんていうのは中央銀行のサジ加減一つで、増えたり減ったりします。QE2のあとにQE3をやろうとしているFRBなんかを見ていると、ドルって本当に価値あるものなのかな?と思います。
紙幣は確かに価値がありますが、あれは国家の信用力の証というだけで、その信用力が揺らいだら価値が減ってしまいます。
上手く、金融の荒波のなか、沈没せずにお金に働きに出て行ってもらえるように金融の知識を高めていきたいと思います。
なんだか、このブログが”もし日本の会社員がロバートキヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだら”に思えてきました。でも、良い師や目標となる人を見つけるのは大事なことだと思います。
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